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感想:儚き言葉は月白隠す夢の中に


アーティスト:Silentia.
M3-2011秋新譜
7曲入り 700円(イベント頒布価格)

1:introduction (inst.)
2:_Lights / 鈴葉ユミ
3:Fractale Zone / 扇町月歌
4:Chained / 唯野
5:_Cage / 扇町月歌
6:星屑の本棚 / 鈴葉ユミ
7:Theme of 2nd (inst.) / Chorus: 悠花

普段ニコニコでVOCALOIDの楽曲を公開しているのを良く見るspikinさんのM3新譜です。
ボカロだとか、東方アレンジだとTrinityNoteというサークル名でイベントに参加しているそう。
アレンジャーにクレバスランプの19Gさんを迎えての新譜です。(19Gさんは以前ブログに書いたStudio Lepus(三滝航さん)の夏コミ新譜・Lycorisでもアレンジを担当しています)

独自の解釈ですので、ご本人が意図しているものとは違う解釈をしている場合があります。
解釈の一つとして理解して戴ければと思います。

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この「儚き言葉は月白隠す夢の中に」は、”まるで文学のような独特な世界観を、バンドサウンド、シンセサイザーを用いて描き出していくボーカルプロジェクト「Silentia.」”の2ndCDとのことです。

昨日お風呂入りながら聞いてたんですが、たまたま窓を開けて露天風呂のようにしていて、その雰囲気がすごくこの楽曲に合っていたと感じています。恐らくイラストの視覚的なものから来たイメージだとはおもいますが……。
いくつかの届かない物語、とあるように、それぞれの楽曲で違う二人が出てきているのではないか、ひとつの二人の物語ではない……と最初は感じたのですが、物語の順序、視点が変わっているからそう感じるだけで、二人の少女の物語なんだとおもいます。
楽曲を分けると、
物語の始まり(オープニング) introduction
現実世界で臓器移植を受けて助かった少女の話・思い _Lights、Chained、_Cage(「サヨナラの言葉さえ~」)
別れて水辺の世界に行った少女の話・思い Fractale Zone、_Cage
最後に二人が出会った場所 星屑の本棚
その後(エンディング) Theme of 2nd

物語全体の時間の流れとしては、introduction(1)→_Cage(5)→Fractale Zone(3)→Chained(4)→_Lights(2)→星屑の本棚(6)→Theme of 2nd(7)の流れなんじゃないかと思います。
曲それぞれの解釈については、収録されていた順番で記載しています。

1曲目「introduction」は38秒のインストで、物語の始まり、幕開け、夜があけた(最後のほうでぶわあって広がる感じが)という感じなのですが、(どの、とはいわず、物語の)少女たちが水の中に足をいれて、ゆっくり歩き出したようなイメージがあります。

2曲目「_Lights」は、鈴葉屋で普段、個人制作をされている鈴葉ユミさんがボーカルを担当しています。
感想の冒頭に書いたように、この曲は現実世界に生きている少女の話で、臓器移植という単語が出た理由は5曲目「_Cage」の感想・解釈を後で見て戴ければと思います。
「二人隠した月夜の記憶」という言葉が冒頭にあり、何か約束をした、約束をしていたのだけど、もう片方の少女は行方不明になってしまった(「失(な)くした未来数えて君を待ってる」とあるので、居なくなってしまった、失ってしまった君との未来、君がいたらこうだっただろう、という妄想)、会えない、あの約束はどうなるの……ともう一人の少女を探している。臓器移植後に、少女がどうなったかの話を聞いていない、またはどこか遠くへ言ったと言われたけれど、それは嘘でもしかしたら、その少女はもう死んでいるかもしれないと思っている。
それを信じたくなくて、夢のなかでも探し続けている。夢のなかだったら、会えるかもしれないから。
「色あせた夢の中で」というのは、次第に少女の中からもう一人の少女の姿や形、少女と過ごした風景が消えていってしまっているのではないか。思い出したいのに、記憶が薄れていっているのではないかと感じました。

3曲目「Fractale Zone」のボーカルは扇町月歌さん。ニコニコで歌っている方みたいです。
こちらはもう一人の少女を助けるために、臓器移植のドナーとして申し出た少女。5曲目の「_Cage」でこの少女は「この身体は誰かのためのモノと知ってた」と言っているので、ドナーになったのではないかと考えています。
その少女が、最後に夢のなかで、もう一人の少女と出会って、話していたのに時間が来てしまった。もう一人の少女が泣いていたその顔が脳裏に焼き付いて忘れられない、もう会えないだなんて嘘だ。
けれど、彼女を守る(臓器移植をして、現実世界で生きてもらう)と誓ったのだから、いつまでも悲しんでいてはだめだ。
もしかしたら彼女とはまたいつか会えるかもしれない、もしかしたらそれは後世なのかもしれない、でもまた彼女と会えて、約束を守れるなら、その約束を守るためにこの世界で彼女を待とう。また彼女と一緒に、次の世界で生まれよう。

4曲目「Chained」のボーカルは唯野さん。この方もニコニコで歌ってらっしゃる方みたいです。
現実世界に生きていて、臓器移植で生きている少女の話。臓器移植を受けたあと、退院して、もう一人の少女がいないことに気づいた。「すれ違い 離れ 忘れてくような そんな絆なんていらない」というフレーズがあることから、もう一人の少女は、この少女にわざと嫌われるような言い方をして、別れたのではないかと考えています。
たとえば、本当は嫌いだった、うんざりしていた、というような冷たい言葉。生きている少女は、傷つけてしまっていたことを気付かなかった、どうして言ってくれなかったのだろう、と思った。
もう一人の少女は、嫌われているのだと分かれば、追いかける必要もない、居なくなったあとに探される必要もないだろう、と考えたゆえにそうしたのではないか、とも考えられる。
あんなに、いつも一緒にいて、笑って、過ごしていたのに、どうして急にあんなことを言ったんだろう、彼女の身体が弱いのは知ってい(て言わないでい)たし、助けるためだったら命を差し出したって良かった。なのにどうしてあんなことをいって、居なくなってしまったのだろうか。
楽曲に感じたのは、秋空の中に少女が佇んでいるようなイメージ。

5曲目の「_Cage」のボーカルは扇町月歌さん。
「この身体は誰かのためのモノと知ってた」という少女はその後に倒れるもう一人の少女とは別人(双子のもう一人)で、あまり身体が強くなくて、自分の体の限界を知っていた。それまでの間に、誰かにきっと自分を差し出すことになるのではないか、たとえばそれはもう一人の少女に。
「この身を差し出すことを私は決めたの」とあるので、双子の片方がもう片方に臓器(などの身体の一部)を差し出したのだとおもいます。
その後の「月が綺麗な夜ね」からは倒れた少女が夢のなかで見た世界、もう一人の少女が助けるために提供したことから少女の夢に現れた。なんとなく、これで会えるのが最後な気がしていたけれど、なにもいえなかった、「サヨナラの言葉さえ」言えなかった。目が覚めたら、もう一人の少女は居なくなっていた。
アウトロのオルゴールのような音色が、病室で天井を見上げて呆然としている少女のように思いました。

6曲目「星屑の本棚」、ボーカルは鈴葉ユミさん。アレンジャーに19Gさん。
ドナーとなった少女が、堕ちた世界でいくつもの物語が記述されている部屋を見つけて、その部屋で色々な記憶を見続けている。
その部屋で、「不意に誰かの声を感じて」振り向いたら、「閉ざした扉は開かれた」。扉を開けたのはもう一人の少女で、会いたくて仕方がなかった人。でも、長い間この世界にいたせいで、彼女との記憶は薄れていってしまっていて、記憶が断片的になっていた。だから一瞬だれなのか分からなかった。でも彼女が持つ、背負ってきた、外の世界の光はとても明るくて、暖かくて、記憶の欠片のピースがはまっていく。
彼女が誰なのか思い出して、彼女の手を取って、部屋を飛び出して走ってゆく。彼女と別れてから止まっていた時が、彼女と出会ったことでまた動き出した。
部屋を飛び出して、夜空に飛び込んだ先は、光の世界(「星が瞬く 鮮やかな夜は」)だった。後世へ続く船に乗って、川を下る。
川を下って、下って、世界が変わる。「手を伸ばし 確かめる」。

もしかして、元々ドナーだった少女はこの世界の管理人で、現実世界に転生した存在なのではないか。
身体が弱かったのは、この世界に戻ってこなければいけなかったからで、期限付きの転生だったのではないか。現実世界で死を迎えたらこの世界にまたもどってきて、管理人にならなければいけなかったのではないか。
だけれど、現実世界で生きて、人の優しさに触れて、またあの世界で生きたい、少女と一緒に生きたい、と願った。
「いつか捲ったページの先」というのが、物語としてしか知らなかったその先の話。それを、自分の身で体感したい、という意味があるのではないか、と考えています。
そうすると、「星が語った神話 に背いて」というのにも納得ができて、本当はずっと管理していなければいけなかった、この世界にいなくてはいけなかった、でも優しさを知って、その世界で生きたいと願ったのではないか。

7曲目「Theme of 2nd」、コーラスはロータスルートオーケストラの悠花さん。
星空の下、川を流れていくイメージ。次の世界への転生のような感じ。
二人で星空を見上げながら川を下っているのかな。

この作品はとらのあなにてショップ委託頒布されています。
告知動画はこちら。

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